石舟硯
石舟硯
せきしゅうけん
石の中に舟旅を表現した。
纏う波は穏やかに、主人の長い航海を支えることを願い作硯した。
数百年の間、大自然が水の中で作り上げた表情を残すため、
製硯セオリーである背面造形は捨て去った。
自立安定性は重心を下げ、受け箱で整えた。
墨堂中心の眉子紋は波である。
墨を磨り続けることで石が減り、波が穏やかになるよう石取りした。
長い舟旅、主人の眼を楽しませてくれたら幸いである。
個人蔵
硯材|歙州
様式|天然硯
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撮影:齋藤芳弘
纏う波は穏やかに、主人の長い航海を支えることを願い作硯した。
数百年の間、大自然が水の中で作り上げた表情を残すため、
製硯セオリーである背面造形は捨て去った。
自立安定性は重心を下げ、受け箱で整えた。
墨堂中心の眉子紋は波である。
墨を磨り続けることで石が減り、波が穏やかになるよう石取りした。
長い舟旅、主人の眼を楽しませてくれたら幸いである。