【四代市川猿之助御硯】頂戴したご依頼内容は「家宝になる硯」。ご指定頂いた古作硯板歙州石より作硯。実用性と鑑賞性の両立をはかり、材の良点である端正な表情の石紋と鋭い磨墨感を前面に展開できる硯式を探った。宋代近辺の様式を基として主人の懐で育ちやすい造形的工夫を導入した。工夫の主たる点は脚の角度と体積の調整。また墨池内最深部を鋭角に仕上げることで格調高雅な顔つきを目指した。
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撮影:齋藤芳弘