端渓老坑仏手柑硯

端渓老坑仏手柑硯

たんけいろうこう ぶっしゅかんけん

仏手柑という硯式は彫刻技法によって作硯テーマを表現する
最たる姿のひとつである。
今回は技術的演出を控える仏手柑を目指した。
石を剥離させ、表面は仏の掌を抽象的に現すにとどめ、
背面に五枚の葉を刻した。
葉の様子を彫るも二枚におさえ、三枚はイメージでとどめた。
すべてを説明せず見る側にテーマを想像する
楽しみを残した姿を目指した。
佳材転じて解釈多々、楽しみ深い硯式に導いてみたかったのだ。
  • 硯材|端渓老坑
  • 様式|硯板
  • サイズ|
    160×90×17mm
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この硯について

撮影:齋藤芳弘