端渓老坑無花果硯

端渓老坑無花果硯

たんけいろうこう いちじくけん

いくつも同じ彫刻をして手が慣れると完成までの速度があがる。
時間だけでなく経験は細かな彫琢精度をも向上させる。
しかし最近思うことがある。
速く、高精度の硯が生まれている実感はあっても、
慣れた硯は必ずどこか安心の中で製作をしている。
ここには気を付けたい。

本硯は私の処女作である。
確かに技術的に幅は少ないが、
大変、
気を付けられているのではないだろうか。

  • 硯材|端渓老坑
  • 様式|天然硯
  • サイズ|
    103×74×14mm
× 説明文を閉じる
この硯について

撮影:河内彩