歙州波濤紋硯板

歙州波濤紋硯板

きゅうじゅう はとうもんけんばん

さらさらと波音が聞こえてくるような硯に導いてみたかった。
堆積岩は積層によって異なる色の種類で構成される部位を、
斜めに切り取ることで鮮やかな紋様を抜き取ることができる。
大地の変動が産んだ絶景が現れた時、ここより先の造形は無粋だと判断し天然硯板とした。
水の中から取り出した石は水との相性が良い。
墨を磨る前段階の行為を存分に味わっていただきたい。

  • 硯材|歙州
  • 様式|硯板
  • サイズ|
    195×105×15mm
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この硯について

撮影:河内彩